平成9(1997)年に開校し本年で22年目を迎えることができました。

 

 高等学校の教員からスタートし35年間教育の仕事に携わってまいりましたが、私教育の現場で、今何を伝えるべきかを常に模索している状態です。

 

 時代とともに教育の在り方はさまざまに論じられます。また、その方法も日々進化しているように思われます。

 

 「塾」とは「門側の東西の堂(へや)」というのが本来の意味であり、そこで成人の儀式をしたり、子弟を教えたところから現在の意味で使われています。

 

 青林塾は、その本来の姿を理想としています。江戸時代の「寺子屋」のような、「学ぶ姿勢」が感じられる塾にしたいと考えてきました。どれほど技術が進化しても「読む・書く・聞く・話す」ことを通してしか真の学力は得られないと考えています。時代の波に乗り遅れていると言われることもありますが、青林塾の基本である「国語力」をつけるためには、どれほど時間と手間がかかっても「読む」ことから始めるしかないのです。

 青林塾でも情報機器やコンピューターを導入したこともありました。現在も「eトレ(問題演習システム)」ではコンピューターの力を借りています。しかし、結局「板書・解説・演習」という授業が私たちの教場にはふさわしいと考えています。とくに全ての教科の基礎となる「国語」においてはこの方法以外にはないのです。「青林塾」の考えにご賛同いただく方が東海地方のみならず近畿地方からも、この目立たない小さな塾に通ってくださることを励みとして、今後も丁寧に歩む所存です

国語の基本と答え方。

国語はすべての教科の基本となる教科だと言われます。そのことに異論はありませんが、そう考えている人がどれほどいるのか疑問に思うことがあります。現代は「英語」の時代です。学校の授業も英語に重点が置かれていると思います。今の社会情勢からは当然のことなのでしょう。

先日、イギリスの友人に「日本から来た学生はすばらしい英語を話すのに、日本の地理や歴史、ことわざの知識が僕よりもなかった。どうしてだろう?」と言われました。彼は日本文化を学ぶ学生ですから、当然日本に関する知識は豊富なのですが、彼の言うことももっともだと思いました。

国語の基本は「読む」ことです。そして正しく「書く」ことです。「読解力」をつけるといいますが、その前に「読む」ということを軽視してはいけません。小学生から高校生までに共通して言えることですが、「語彙」が極端に少なくなっています。これは読書量の低下が最大の原因ですが、読書は強制してできることではありません。いかにして「読む」習慣をつけるか、正しい文字をきちんと書くか。青林塾ではそこから始めます。そして正しい答え方を身につけることで、他の教科にも活かされる力をつけたいと思います。