青林塾通信

「教わり上手」になろう。

 

  世の中には「教え方」について書かれた多くの書籍がありますが、「教わり方」について書かれたものはあまり多くありません。しかもそのほとんどはビジネス書で学生諸君には不向きなものも多くあります。そこで「教わり方」についてまとめたいと思います。

 

 

 

1 解説中はノートを取ることに集中するな! 説明をしっかり聞いて、簡単にメモすればよい。ノートは家で清書すればよい。それは復習にもなる。

 

 

 

2 消しゴムは使うな! きれいなノートは大切だが、それも家で清書すればよい。消しゴムで消している間に授業は進む。

 

 

 

3 先生の指示をよく聞け! どの問題をやるのか、きちんと確認してから始めよ。勝手な判断は時間の無駄になる。

 

 

 

4 授業の中で理解すべきポイントを絞れ! あれもこれもと考えていると結局何も身に付かない。

 

 

 

5 質問は自分で復習した後にせよ! 復習して初めて具体的な疑問点がわかる。そうすれば的を射たよい質問ができる。やみくもな質問は授業の妨げになる。

憤せずんば啓せず。

 「自分の力で進んで、今一歩というところまで来てもたもたしている。そういう相手でなければヒントをあたえてやらない。」という意味で「論語」の述而編にある言葉です。以前、解剖学者の養老孟司先生がお話の中で「算数を解いている小学生がわからないといっても絶対に答えを教えてはいけない。簡単に答えを教えてしまうのは、その子の解く力をつぶすことになる。考えに考え抜いて解いた問題は絶対にわすれない。考え抜くことに学習の価値がある」ということを述べておられましたが、全くその通りだと思います。

 最近はすぐに「わかりません」と言って安易に答えを求めようとする人がとても目立ちます。本当にわからないというほどでもなく、ただ「めんどうだ」という感じがします。彼らが気づくまで待つのは教授者としては大変根気のいることです。それでも彼らの「気づき」のためには「根気よく待つ」姿勢が大切だと思います。